『緊急時』の医療提供体制と法制度の整備を ニューレジリエンスフォーラムが第1次提言を各党政策担当者に提出
令和3年9月7日、ニューレジリエンスフォーラムは、衆議院議員会館において、設立後初となる第1次提言を発表し、自民党、立憲民主党など各党政策担当者に提出しました。
今回の提言は「『緊急時』の医療提供体制と法制度の整備を」と題して、喫緊の課題である医療分野を中心にとりまとめ、今後、経済分野や防災関係について検討を行い、第2次提言を行う予定です。
横倉義武共同代表(日本医師会名誉会長)は提言発表にあたり「新たなパンデミックから国民の生命と健康を守るためにも感染症に強い医療体制をつくり上げなければいけない。同時に自然災害も毎年繰り返し起きている。緊急時にどのように対応するかしっかりとした国民的議論を訴えていきたい」と述べました。
各界からの挨拶として、医療界から全日本病院協会の神野正博副会長と日本歯科医師連盟の高橋英登会長が、経済界から日本経済団体連合会の井上隆常務理事が登壇し、「第1次提言」を日本医科大学の松本尚(ひさし)特任教授が発表しました。
提言の柱は
①医療提供体制の整備と医療従事者の確保
②医療機関・医療従事者への迅速な経済的支援
③海外からの感染流入を防ぐ水際対策の強化
④国家安全保障としての感染症対策の戦略構築
⑤「平時」から「緊急時」への円滑な転換を図るための関係法令の整備
―の5つ。
出席した国会議員からは、各党を代表して自民党の下村博文政調会長、立憲民主党の泉健太政調会長、公明党医療制度委員会の秋野公造委員長、日本維新の会の浅田均政調会長、国民民主党の礒﨑哲史政調会長代理の5名から、提言内容に関してご挨拶を戴きました。
その後、5党の代表に、本会役員から「第1次提言」を手渡し、「緊急時」の医療提供体制と法制度の整備に向けて、党派を超えて取り組んで戴くよう要望しました。
最後に、河田惠昭共同代表(関西大学特別任命教授)が閉会の挨拶を述べて、提言集会は終了しました。
閉会後、横倉共同代表はじめ役員が首相官邸を訪ね、加藤勝信官房長官に第1次提言を手渡し、政府に対して迅速な対応を要望しました。
報道記事へのリンク
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日本経済新聞